建築第3段階

 いよいよ棟上げの時がやって来ました.南にあるアパートの方の駐車場をお借りして,クレーンが入りました.着々と工事が進行するのには驚くばかりです.あっと言う間に家が建っていくんですね.

最終更新日2002年11月3日

 9月3日に,いよいよ棟上げの日がやって来ました.と言っても,私の都合のつくのがこの日だけなので,取り敢えず,皆さんにお礼とともに良い家づくりをお願いをするという感じです.実際,作業はもう1日かかりました.ちゃんと上棟式やる場合は,明日になるんでしょうね.ただ明日は日が悪いそうです.クレーンを使って柱を建てていく作業は明日まで続きます.しかし,なんか早すぎる気もしますね.基礎の養生のためか,床を貼らずに作業を進めるそうです.ゆっくりやってくれても良いのにね!おそらく,工期を短くするのはコストダウンにはきっと重要なファクターだと思います.

 さて,朝様子を見に行きました.既にクレーンが入っており,写真のように柱が立っていました.この状態では,下がかろうじてとまっていて,ぐらぐらしました.ちょっと不安に思えるくらいでした.また,積み木のようにどんどん積み上げていく感じですね.これが,プレカットの作業が早いと言われる所以なんでしょうね.

 いよいよ,木工事の開始です.土曜日に設置された足場はまだ使われていませんが,これで上が乗ってくればいよいよ2階建ての家が見えてくるはずです.取り敢えず,朝のうちに作業を確認して,あとは夕方のお楽しみです.

 土台の12センチ角の集成材です.これはヒバを使っています.そして垂直に柱が乗りますが,この部分に写真のような金具が使われていました.これはボルトで基礎に直接固定されています.柱はホワイトウッドの集成材です.個人的には,それ程嫌いな雰囲気ではありませんが,集成材は嫌だという人は多いようです.げんに,うちの家内も非常に気にしております.継ぎ目とかは,言われてみればきれいではありませんね.

 コンクリートの基礎は通気を重視されて設置しております.集成材も多少は反るので,この写真のように束と呼ばれる過重に耐える支えを置くそうです.今の段階ではまだ効いていませんが,くるくる回すと十分に支えてくれるそうです.こういうものがあれば,家の改築とかに使えそうですね.いろいろ考えられていると実感しました.

 夕方には2階の柱も立上がり,先ずは2階の床を貼りました.明日は,さらに屋根裏部分を貼ります.と言うことで,この夜,簡単な棟上げのお祝いを催させていただきました.なお,お札を上げるのは,後日(9月6日日が良いそうで)やっていただきました.とは言ってもまだまだしばらくは写真のように仮留めです.

 3日の夜は,仕出しを弁当屋さんに頼みました.さらに,私の方から挨拶をさせていただき,簡単な食事を食べました.水戸のライフプロジェクトの皆さんは弁当と御祝儀だけ持って帰って行かれました.遠いので,本当にご苦労さまです.残ったのは,棟梁の山田さんと,共同でやっている山崎さん,そしてライフプロジェクトの荒井さんと澤村さんでした.結局多めに用意した御弁当も余ってしまいました.祝儀も気持ち程度ででした.もっと景気良くやりたいもんですが,ごめんなさいね.お酒はつけましたが,誰も飲みませんでした.勧めても申し訳ないので,お持ち帰りいただきました.全部で2時間ほどでしたが,それなりに頑張っていただけるのを確信した時間です.

 上棟式については,いろいろ調べましたが皆さん感じが違いました.しかも,最近はうちのようにやらないケースも多いらしく,私の方でも一応,御弁当という形でやらせていただきました.今後,建てられる方も,各々のスタイルになると思いますので,そう言う感じで考えてください.基本的には工務店さんと良く相談してください.

 3日に基礎の立上がりの割れが何カ所かあるのが分かりました.おそらく,柱の工事に何かぶつかったんでしょうか?補修をかけていただくことになりました.

 同一地点の補修直後です.配金が隠れていないと,錆びが進行するそうです.この辺,立上がりのコンクリートが十分なのかどうか非常に心配しています.

 9月7日 あいにくの雨でした.屋根の断熱材が貼られていますが,その間はまだテープが施工されていないので,水が入ってきます.周りもブルーシートが被っていましたが,全体に水が入っており心配です.なお,この日と次の日には構造見学会と称して見学会をしていました.誰か来たんだろうか?たまたま,私の仕事で1時間ほど立ち寄っただけでした.この雨じゃ誰も来ませんね...って感じでした.もともと他の完成見学会と同時にちょこっと宣伝しただけみたいでしたので,おそらく来ないかも知れません.因みに8日の午後5時前に行ったら,既に片付けられていました.

 一応,状況が心配なので雨の養生は十分にやってくれるようにお願いしました.ブルーシートも雨がかかると本当に気分だけのものになってしまいます.

 9月12日設備屋さんが入っていました.給排水管を通しています.棟梁の方は,屋根の方をやっています.屋根は断熱材が全面に貼られました.これで,上からの雨に対しては,おそらく水が滴るような事は無さそうです.

 こんな感じです.手前に置かれているのが耐力壁だそうです.南側から見ると,工事の進捗状況が良く分かります.雨で濡れた部分もほぼ乾いており,このままで行けば,影響もあまり無さそうですね.

 北からの写真です.いつのまにか,ちゃんとコープウッドハウスの垂れ幕になっています.

 この写真の通り,給水管はフレキシブルな物を使います.

 家の北側に基本的には集中しています.排水の方は,各々基礎の中を通しています.設備屋さんは3人で作業をしていました.頑張ってくださいね.

 9月14日現場へ行きました.電気配線の位置の確認と,基礎断熱の確認です.

 基礎部の10mm分を内側に貼りましたが,先ずは立ち上がり沿いに40cmの高さの基礎断熱材をつけました.もともと張り付くだろうと考えていましたが,うまくつかなかったようです.クリアータイプのシリコンで下のコンクリートとの隙間を埋めてありました.

 上の方は気密テープで保護してありました.基本的にこれで問題ないだろうということでした.もともとは40mmの断熱材を外に貼ってくれてあれば,こんなご苦労もなかったことと思います.お手間をかけさせて御免なさい.

 立上がりに立たせて,その上に,基礎の上に断熱材を施工してあります.発砲ウレタンのスプレーでさらに埋めてもらってあります.本当に,大変そうです.しかし,ここのところ雨が続いています.思ったように作業が進みません.

 これは,2階の屋根です.この様に,高い勾配でそのまま屋根が出ます.きっと広く感じることでしょう!

 現在の屋根の様子です.この様に,50mmのアキレスボードができ上がっています.取り敢えず,9月の16日現在の様子です.来週も雨が続きそうです.一体どうなっているんだろうか?!悪いことでも,したのかな?!早く,外がとまってしまえば,雨の影響はないんでしょうが,この状況で作業が進められるのは,後々の影響が出る可能性もありますので,養生をとにかくやってもらいます.早く秋晴れの続くのを願うべし!

 さて,9月19日いよいよ屋根の工事が開始しました.ちょっと見に行けないのが残念です.週末には,是非とも行きたいです.

 大工さんが上にいます.わかりますか?だいぶ続いた雨も一休みしています.ここで,思い切って工事が進んで欲しいものです.

 9月22日,23日は大工仕事が休みでしたが,1週間ぶりに見に行ってきました.屋根がだいぶ完成に近づいていました.ガルバリウムの屋根材と言うのは,やはり瓦とは違いますね.重厚感からすると,やはり瓦を乗せるのが良いでしょう.まあ,機能性だけならば,ガルバリウムは良いそうです.あと,1階に板が貼られていました.ついに土台が隠れてしまいました.現在はユニットバスの位置だけが,唯一基礎の見える場所となりました.サッシも既に入荷していましたし,耐力壁が一部分施工済みでした.耐力壁はうちの家では,筋交いの代わりになります.板で支えますので,普通の筋交いとはイメージが違います.

 写真が耐力壁です.ダイライトと言うそうな.この内側の絵が何とも印象的です.水戸の構造見学会の時に見たのを覚えています.これをつける必要のある部分に付けて,そのあと外部に断熱材を貼り付けていくんだと思います.窓も届いていますので,おそらく来週には相当までいっていそうです.

 9月26日 久々に大工さんの山崎さんとお会いできました.お仕事,頑張っていてくれました.私が話しかけると手を休めて,進行状況を教えてくれました.午後には荒井さんも見えるようでしたが,あまり邪魔にならないように,全体を確認して帰ってきました.

 写真のように耐力壁をつける作業が未だ続いています.また,木の窓枠ができていました.あと1枚耐力壁を取りつけると,最後だということでした.いよいよ窓の取りつけに入るようです.

 土間の水槽部屋です.さすがに,床が貼られましたので,片付いてきました.因みに,水道は右の青色の線です.下から50センチの位置に蛇口を付けてもらうことになっています.これは,誰も経験のないところで,実際に使い勝手はでき上がってからのお楽しみです.

 9月28日に現場に行きました.設備屋さんが2人来て作業をしていましたが,木工事の方はお休みみたいで大工さんはいませんでした.残念!ここのところ,週末は雨なのでお休みが多いようです.折角行ったのに,すぐに帰ってきました.窓枠が1階の2ケ所ほどついていました.耐力壁の工事はもう終わっているようですが,まだまだ断熱材を施工するまでは時間がかかりそうです.

 10月1日思いっ切り風邪をひきました.こんな重要な時期に風邪をひくとは...と言うことで,アップが止まって申し訳ありませんでした.1日には,いきなり台風でした.しかも,施主は寝込んだままやきもきしているだけでした.荒井さんがちゃんと遅くまで見ていてくれたようでした(後の報告です).有り難うございました.シートなどを釘で打ちつけて,雨の侵入を極力少なくしてくれたようでした.しかし,他の工事現場では,シートも貼らずに野ざらしで工事が進んでいるところも見かけますが,こう言った点も気遣っていただいているので,本当に感謝しております.なんか,工事始まってから雨が多い気がするのは私だけだろうか?!台風一過の10月2日も見に行けませんでしたが,家内他の報告を総合すると,ぜんぜん問題なかったようです.この台風は風が強く千葉や茨城で被害が大きかっただけに,無事に過ごせて良かった良かった.10月3日には,住宅保証制度の検査に無事にパスしたという報告をいただきました.本当は,どの様なコメントが出たのか知りたいのだ!>よろしくね.

 いつの間にか,こんなポスターも張られていました.住宅保証機構の10年保証制度です.登録業者をバックアップなんですね.うるさい?!施主から業者を守るのが本当の意味なんでしょうね.

続いて,10月4日には公庫の中間検査も無事にパスしたそうです.ここに来て,順調に進んでいます.後で気づきましたが,こちらの通過シールは玄関ドアの段ボールに貼られていました.これって,取っちゃったら残らないよね.それにしても,あっと言う間に,日も過ぎていきます.

 10月8日の様子です.窓が入って,一部ですが断熱材が貼られました.まだ1階だけですが,進行しているのがわかります.

 外からの写真です.この様にテープで気密を守ります.断熱材自体も合わせ目がありますので,この様な施工で徐々にまわりからの空気を止めていくんですね.普通の施工では窓枠を直接付けれますが,外に40mmの断熱材を貼るために,柱から40mm分だけ窓枠を出さないと行けません.これが,外張りが大変な理由ですね.貼るだけの作業を考えていましたが,大工さんが大変だと言われる理由をかいま見た感じがします.それと,断熱材は釘で止めますが,それが抜けてしまうと,断熱効果を落としますので(熱橋:ヒートブリッジと言うそうな),注意深く工事されているようです.

 2階の方はまだまだ窓枠もついていません.予定よりどのくらい遅れているんでしょう?まあ,慌てずにしっかりした施工をしていただける方が重要です.なお,床材のナラ無垢材が納入されていました.いよいよ,窓枠がついて,断熱材が貼られれば内部造作になります.少しは,参加してみたいですね!

 10月12日には,現場にて澤村さんと打ち合わせできました.取り敢えず,進捗状況の確認でした.1階の窓はほとんどできていました.さらに,玄関ドアも入っており,1階の下の方はほとんど断熱材がついていました.現在,2階の窓枠を取りつけています.それが済んでくると,いよいよ2階まで断熱材が貼られることでしょう.いよいよ期待の気密測定が近づいてくるわけです.さすがに周りに断熱材が貼られると,家の中は,暗くなりますね.今までが明るすぎたのか?!

 10月15日に荒井さんと打ち合わせをしました.先ずは,LANの配線の説明をしました.取り敢えず,LANケーブルが配線されていれば,それでなんとかなると考えています.玄関まわりについてや,内部の電気配線,さらには換気の空気の流れについて,話し合いができました.今月中には,断熱材の工事は終わりそうです.いよいよ内部造作の始まりです.

 10月19日には現場に行きました.現在,どんどんと断熱材が貼られています.

 久々に全体写真です.南側に関しては,上の一部を除いて,断熱材が貼られました.これはアキレスの断熱材です.最後の屋根の断熱材とのくっつけるところが楽しみですね.

 作業自体は,窓枠を付けながら,次第に進行しています.現在は北側をやっています.

 中から見るとこんな感じです.これは2階の写真ですが,山崎さんがここで材木を加工しながら作業をしています.窓枠の材は柱と同じホワイトウッドを使っているようです.丁寧に仕事をやっていただいております.

 写真は分かりにくいかも知れませんが,基礎断熱と壁の断熱材の境です.白いのが基礎断熱,壁の断熱材は黄色いボードです.ここは,少しだけ空いてしまいますね.この部分と下の写真でお分かりいただけると思いますが,断熱の境目をなるべく小さくするためにあわせになっています.やはり1cm厚いと違いますね.そこを気密テープで張り合わせています.どの程度気密が保てるんでしょうか.これは,外ですが,家の中も基礎部と木材部の境はテープでとまっていました.

 壁の断熱材は,写真のように下の断熱材と上の断熱材があわせになっています.これも分かりにくいかな?!とにかく,順調に行けば月末くらいには断熱材が家を覆ってくれます.ところで,だいぶ寒くなったので感じたのですが,1階は既に断熱が効いているのか,外気温と比べてだいぶ暖かく感じました.これで,完成すれば本当に断熱の高い家ができそうです.今から楽しみです.

 10月22日現場に行きました.電源の変更をした図面をいただきました.いくつかの電源を4つ口にしてもらおうと思います.特にパソコン周りや,水槽周りは電源が必要になりますよね.あと,2ケ所ほど電源を増やしてもらいました.玄関先の照明を1つに減らしてもらいました.あと,換気も再度検討いただいています.社長さんは水槽周りの湿気を気にされています.

 ついに,2F最後の窓枠がつけられます.これから,断熱処理が進むものと思います.雨避けのブルーシートも外されました.

 10月26日にはご覧のように窓もついています.たったの数日ですが,断熱材は下の方から貼られていきます.見にくくいかも知れませんが,玄関の屋根もでき上がっております.上の写真を比べると進行状況が分かりますね.玄関の屋根は想像していたよりも勾配がきつく見えました.

 なお,気密測定の日取りが11月2日に決まりました.その様子は,別にお知らせします.と同時に,建築第4段階にいよいよ突入です.

 現場をすべてお任せしていた荒井さんが緊急入院になってしまいました.やはり,荒井さんがいないと,荒井さんと私で作ってきたイメージが再現できない気がします.ちょっと心配です.このアクシデントで遅れてしまうかと思いましたが,11月2日になんとか気密測定にこぎ着けました.10月31日,11月1日は総動員だったようです.水戸からも助っ人がやってきてくれました.

 ついに上まで断熱材が貼られました.さて気密測定はどうなるのか?

 これは外からの写真です.気密測定が終わってちょっとしてから撮影したものですが,きちんととめていただいています.

 と言うことで,約束の時間に現場に行くと,気密測定の準備はほぼできていました.気密測定には資格が必要ですので,実際に気密測定をその工務店でできるというのは,珍しいと思います.ライフプロジェクトでは3人の方が資格を持っているそうです.因みに,お近くの気密測定技術者従事事業所はここで調べることができます.

 これが,測定の機械です.外と中の温度,風量と,外と中の気圧差がでるようです.そして,測定が完了するとどの程度の隙間が存在しているか,平方センチで測定できるという話です.全部,自動になっていますが,おそらく気圧の測定値に温度補正をかけて,理想的に空気を抜いた時と(つまり気密値が0になる時と)実測の圧力差を数値化するのかと思います.

 実測風景です.窓につけたファンで空気を抜いていきます.それによって,建物の中の空気を強制的に出し負圧しています.それを5段階で測定しているようです.その都度,ファンの回り方も自動で変わっています.一応,50パスカルの負圧にします.自動測定ですので細かいところは分かりません.この誤差はどの程度なんでしょう?自動測定の怖さ...きっと機械自体は相当有名なメーカーなんでしょうね.

 で,空気を抜くので,隙間があると空気が入ってきます.写真はライターでその様子をチェックしているところです.特にサッシをチェックしていました.きちんとボードが施工してあれば,空気の入ってくるのはサッシの部分だと思われます.また,窓を少し開けた状態で機械を動かしていただきましたが,台風のときのサッシから風が抜けてくる音の様な音でした.

 気密測定はなんと5回ほど行いました.結局,3時間以上かかりました.ご苦労さまです.ところで,相当隙間面積と言うのを計算して(いわゆるC値と言われているものです),この数値で隙間の絶対評価ができます.すっぽり断熱材に包まれていますので,総容積を出します.その容積を2.6で割って,それを仮想的な総床面積にするようです.2.6と言う数字はどうも一律に使われているようですが,おそらく高さを出しているのではないでしょうか?結論から言うと,うちのC値は0.6台後半でした.公庫の省エネ基準(III地域)が5.0と言う値ですので,それははるかに上回っています.また,1.0を切ればちゃんと計画的に換気ができると言われていますので,その点でも十分ですが,先進的なメーカーは0.5は切ると聞いているだけに,これで,満足して良いのかどうか疑問が持たれます.ただし,うちのつくりは写真で見ていただけばお分かりいただけますが,開口部は十分に取ってもらっています.特に南面はほとんどが窓ですので,この値は十分なのかも知れません.目標値には到達したという感じでした.この値の詳細は後ほどの報告を待ちます.

 おそらく,この気密値は及第点なんです.しかし,少しだけ心の中では満足感がありません.あれだけ,荒井さんと気密について話していただけに,荒井さんが最後の状態を納得いくまでやっていただけなかった事に対して,残念でなりません.満足な数値とも思えますが,気持ちが晴れないのは,やはり荒井さんがいなかったことにあるのかも知れません...

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