PB5300csをパワーアップしよう!

 

 PB5300シリーズは発売以来トラブルの多いマシンとして,有名です.でも,PowerPCを搭載したノートマシンとして,当時は大変話題になり,価格の変動も極めて遅かったのが,印象的です.さて,色々なトラブルがありましたが,私の味わったトラブル...その1はACアダプターの不良です.なんと,買ってすぐに,電源が落ちやすいので,変だと思っていたんですが,ACアダプターがうまく接続されておらず,充電できない状態になっていたんです.買ったばかりで気づく余地もなかったんですが,取り敢えず,初期不良で交換してもらいました.ACアダプター(と言うか,本体全部交換)の不良以降は大きなトラブルもなく,順調に走っていた.その後,ヒンジ部(蓋の開閉部)の貧弱さによる,モニターケーブルの断線などの報告もありましたが,うちのマシンもしばらく経ってから,ヒンジが弱くなって,蓋の開閉ができない現象に陥りました.サポートセンターにて,リワークプログラムを実施しており,うちのマシンもやってもらいました.

 まあ,ここまでは本当に極一般的なPB5300シリーズと言うことになります.その後は,後継機種も購入したので,お遊びに使っています.先日,たまたまロジックボードの入れ換えをしましたので,少しだけ,中身を紹介させていただきます.中を開けば,当然のことながら,アップルの保証は受けられなくなります.推奨するつもりはありません.しかも,自己流で開いただけですので,これが普通の方法かどうかは,定かではありません.

先ずは,本体後ろのネジを3本抜きます.キーボードを手前に引くように抜くと,写真のように開きます.RAMは左の黒いところです.これは,入れるだけで終了です.RAMの交換までは,PB5300のマニュアルに載っています.

RAMの装着時は,キーボードをディスプレーに置きます.ここでは,柔らかい布などをひいてから,置いた方が良いと思います.上の写真の状態は,RAMを取り外したところです.その後で,ヒンジの肩のフレームを取り除きます.アップルマークの付いている,両脇の黒いフレームが取れているのが分かりますか?この作業のときに,少し堅く,フレームのネジ部が壊れやすいので,細心の注意が必要です.

トラックパットを外してみました.外すときは手前に引くように取ります.今,ディスプレーを取り外すために,キーボードが乗っています.ディスプレー外すには,固定部左右の2つのネジを外します.

ディスプレーを外した後です.HDDの交換などの場合には,ここまで外す必要はありません.

キーボードも外しました.左下が,HDDです.その右はバッテリーが入るところです.その上がフロッピードライブ.左端の白いところは,PCカード装着部です.

HDDを外しました.真ん中下の白い部分は充電部です.ボタン電池は,ここからでています.

これで,ほとんどを取り去っています.あとは外部ビデオカードを抜けば,ロジックボード(PCカードの装着部も一体です)が取り出せます.この逆の手順で戻せば,ちゃんと動くはずです.