ピグミーグラミーの繁殖

 これまた,日誌風に繁殖記を作りました.これも,コリドラスアエネウスと同時期の繁殖でした.最近は,グラミー君達はいつのまにか居なくなってしまった.水槽の移動などをしたときには注意した方が良いです.基本的には丈夫な魚ですので,初心者にもお勧めです.

11月5日 ピグミーグラミーの不穏な行動が観察できた.一匹は太っているようだし,産卵かもと思い,産卵箱を用意して2匹を隔離.ちょっと狭そうだが,別水槽も用意できないので,産卵箱を使用しました.ピグミーグラミーは動きが速く,しかも決まった2匹を取るのが大変だった.雌が体高が高く,雄の方がすっきりした感じです.

11月6日 泡巣と卵を発見!!雄が卵を守っていて,雌がそれを見ているだけのようなので,雌を取り出そうとしたが,失敗.食卵の様子も無いし,そのままにしておく.産卵箱に入れてあげるのが,良いようである.これは,死水域を(つまり流れのない泡巣の流されない)作るのには必要となる.後述する産卵ネットの方が大きく,稚魚も抜けられないので有効である.

11月7日 雄は卵を守っており,雌は居るだけのようなので,雌を取り出した.雌も産卵箱の方へ頻繁に,やってくる”何か用?”ちょっと可哀想だったかな?いよいよ,ブラインシュリンプを作る覚悟を・・・.

11月8日 本には,2日ほどで孵るとされていたが,いまだに孵らない(少し心配).

11月9日 いよいよ,グラミーが孵った(20匹はいそう).泡巣にぶら下がっているだけで,何もできないみたい.落っこちて来るのを,雄が拾って,泡巣に戻しているようだ.

11月10日 グラミーが動き出したようだ.

11月11日 グラミーの雄も産卵箱から取り出した.30匹くらいいそう..

11月12日 朝,グラミーが産卵箱より抜け出しているのを発見!!そう言えば,産卵箱の中の数が減っている(半分位??).仕方ないので,産卵ネットの方へ全部移したが・・・どうなることやら?取り敢えず,全部は残らなくても良いので,10匹程度はちゃんと育ってね!産卵ネットは非常に便利な道具です.何と言っても,グラミーくらいのサイズは,産卵箱からは抜け出してしまう.そのような場合には,産卵ネットを使うべきでしょう!!価格も産卵箱より安く,大きいので,ピグミーグラミーだったらその中で産卵させることも可能です.

11月15日 1/3の換水.グラミーも泳ぎ回れるようになったが,餌を食べているかは不明.取り敢えず,ブラインシュリンプを一日数回あげた.

11月17日 何か,グラミーの数も減ったように見える,気のせいだろうか?

11月20日 グラミーは数匹は確認できるが,生まれたときと比べると,だいぶ減った?

11月24日 グラミーはあまり成長していない.後で生まれたコリの方が大きい.

11月25日 グラミーが産卵ネットの横で産卵したようだ.産卵の周期は2〜3週間と考えられる.やはりネットの後ろの流れの無い場所で産卵した.グラミーの産卵には死水域が必要だと思う.しかも,現在のようなタンクの構成では他魚から守る意味でも,産卵ネットは必要である.

11月30日 グラミーはあまり大きくなっておらず,精々5mm程度.後に生まれたコリの方が既に1cmちかい.

 稚魚は生まれて1カ月くらい経つと安心です.餌もブラインシュリンプを食べられるようになります.グラミーの繁殖日記は,これで終わります.一般的に言われていますが,やはり初期飼料が難しいようです.私の場合にはコリの稚魚と一緒にしていたので,無理やりブラインシュリンプを与えていました.きっともっと細かい餌を与えるべきかも知れません.

ピグミーグラミーの繁殖にむけて!!

1.5匹くらい飼いましょう.コンディションを常に整えて,十分な餌をあげましょう.

2.雌と雄は明らかに体高が違います.あやしい(これがアバウトな感じですが)時には,流水の無い環境を整えてあげましょう.60センチのタンク内なら産卵ネットが良さそうです.

3.泡巣を作り出せば,もう大丈夫.たぶん,泳ぎ出すまでは雄が面倒をみるようです.泳ぎだしても,最初はガラスにくっついているだけです.あとは,祈るだけです.

4.初期飼料ですがテトラのベビー用フード等も使えるかも知れません.成長は遅いので気長に育てましょう!!

 では,ピグミーグラミーを殖やしましょう.